峯ヶ岡八幡神社は文字通り川口市峯の小高い丘の上にあります。
約7700㎡の境内には、樹齢約700年の県内有数の大銀杏を初めとした400余本の樹木が繁茂しており、これらは「峯ヶ岡八幡宮神社の社叢」として、市の天然記念物に指定されています。
御神木の大銀杏は様々な伝説のある巨木です。
その大銀杏の根元を取り囲むように置かれている楕円形の力石は、村の若者たちの力試し、力くらべに用いられていました。
江戸時代に神社の祭礼の時盛んに行われ、持ち上げた力持ちや奉納者の村名と名前・目方等を石に刻んで奉納されました。
googleインドアビューで見る境内
- ひときわ目を引く朱塗りの「大鳥居」をくぐると、すぐ右手に「④ 須賀社」があります
- 神門前の右手に「③ 御嶽社」、左手に手水舎があります
- 神門をくぐると、正面に峯ヶ岡八幡神社拝殿が見えます。
- 左手には社務所があり、その横には「① 稲荷社」があります
- 峯ヶ岡八幡神社拝殿を正面にし、左奥には「② 諏訪社」、右奥には「⑤ 日枝社、神明社、白山社」があります
境内のご紹介
大鳥居
平成20年に造立した朱塗りの大鳥居と照葉樹林に覆われた参道のコントラストが美しく、神秘的な光景が堪能できます。
神門
荘重な漆黒の神門越しに望む拝殿は風情が感じられます。
社務所
神門をくぐり、左手にございます。御祈祷の予約や授与品はこちらで承ります。
拝殿
天慶年間(938~947年)に、清和源氏の祖・源経基により、鎌倉「鶴岡八幡宮」の分社として創建されたと伝えられます。拝殿は昭和39年に再建されました。
本殿
本殿は、元禄10年(1697年)に再建されたものを改修されました。本殿の屋根に交差して伸びている2本の板木は千木(ちぎ)と呼ばれ、外削ぎ(先端が垂直に削られている)は男神を祀っていることを表しています。
大銀杏
社殿右手にある樹周約8mの大銀杏は、推定樹齢700年の県内有数の巨木で、色づく時期は10月下旬~11月上旬頃です。
末社のご紹介
① 稲荷社
稲が成るという語源から来ており、また「うかのみたのみこと」の「うか」は食物の意味もあらわし、「稲魂(いなだま)」そのものの名前をあらわす事から、五穀豊穣の神とされ、その他に、現在は産業の神として、商売繁盛・工場安全や、家内安全の守り神としても信仰があります。
御祭神:宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、産業発展
② 諏訪社
古来より、建御名方神(たけみなかたのかみ)は、力の強い神として、軍神、水神、風神と崇められ、また「狩猟の神、農耕の神そして航海の神」の守り神として、厚い信仰がありました。そして、大国主神(おおくにぬしのかみ)の御子神であり、八坂刀売神(やさかとめのかみ)とご夫婦でおまつりされている為、縁結び、安産、などの神としても崇敬されています。
御祭神:建御名方神(たけみなかたのかみ)、八坂刀売神(やさかとめのかみ)
縁結び、安産、航海安全
③ 御嶽社
第12代景行天皇の第3皇子で、景行天皇の命により、各地の豪族平定をした神で、特に東国平定の際、駿河国において火攻めの難にあった時、叔母の倭比売命(やまとひめ)より授かった天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)により、草をはらい難を逃れた事(よって草薙の剣)から防火・除災招福の神として信仰があります。
御祭神:日本武尊(やまとたけるのみこと)
防火・除災招福
④ 須賀社
須佐之男命は、強さを表すタケ・ハヤと、清浄を表すスサとを組み合わせた建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)とも言われ、この神様は天照大御神の御弟神で、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したことから、自然界人間界の罪穢れや悪者を追い払い、人々の苦しみを取り除いてお守り下さる神と知られ、厄除け・除災招福の神として信仰されています。祇園信仰の影響も受け別名牛頭天王(ごずてんのう)とも言われ、天王様と言われ全国に祭られている神様の一つでもあります。
御祭神:須佐之男命(すさのおのみこと)
厄除け、家内安全
⑤ 日枝社(左)
古来より、山王さん、山王権現として親しまれ、山王信仰に基づき日吉大社(滋賀県大津市)より、勧請された神様です。
⑤ 神明社(中央)
皇室の祖神とされ、神宮(伊勢神宮内宮)を総本社とするお社で、「お伊勢さん」と親しまれ、日本で最も尊い神として、日本中に分霊されたお社のひとつです。
⑤ 白山社(右)
伊邪那岐命、伊邪那美命二柱の神は、日本の神々を創生し国土や人間をはじめとする、あらゆる生き物を、お生みになられた神様です。この二柱の神様の間に何か問題があった時に、その仲をまとめられたのが「物事をくくる」菊理媛神であったとされ、物事を執り成し和解させる御神徳や、縁結びの神としても崇敬されています。
日枝社御祭神:大山昨神(おおやまくいのかみ)
神明社御祭神:天照大御神(あまてらすおおみかみ)
白山社御祭神:菊理媛神(くくりひめのかみ)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)
日枝社:産業発展
神明社:家内安全
白山社:和解、夫婦円満